常照寺 庭園と比翼塚

 庭園の奥、白く見える五輪塔は昭和46年歌舞伎俳優片岡仁左衛門によって建てられた紹益と吉野の比翼塚です。
その隣の石には、紹益の和歌が刻まれており、
「都をば花なき里となしにけり 吉野を死出の山に移して」と詠んでいます。
紹益は光悦の流れを汲む、当代一流の文化人であり
吉野もまた茶、花、香、歌、俳諧等遊芸全般に通じた太夫でした。
吉野の墓は境内の片隅にあり、今も4月には花供養として島原太夫の道中が行われています。