尾形光琳 紅白梅図屏風(右隻部分)

 この国宝「紅白梅図屏風」は熱海のMOA美術館にあります。
尾形光琳は京都の呉服商雁金屋の次男に生まれ、俵屋宗達の流れを汲んで、
装飾性豊かな琳派様式を生み出します。

二曲一双金泥地屏風の真中に大胆な図案化された水流を描き、その右手に若々しく動きのある紅梅、
そして左手には静かな風情の白梅の老木が配されています。
樹幹に見られるたらしこみ技法、光琳梅と称される梅花の技法など、光琳晩年の最高傑作とされる作品です。