日野 方丈石

 日野法界寺から東へ約1キロ、山中に大きな岩があり、
その上のささやかな空き地に方丈石と記された石碑が残されています。
ここは長明が方丈記を綴った庵跡です。

彼のそれまでの人生は、京都の町では大火、大飢饉、風水害、それに福原への奠都と
天変地異が続き、心休まる日とてない無常の人生でした。

彼はこの地で俗世間から離れ、花鳥風月を友とし、気の向くままに琴を弾き、
うたた寝に心の安らぎを求める安穏の日々を過ごし62才で亡くなりました。