欣浄寺 小町姿見の池と墨染井

 墨染寺のすぐ南に、深草少将ゆかりの曹洞宗のお寺欣浄寺があります。

深草少将はここに住まいし、山科の小町の許に百夜通いの誓いを立て通い続けるのですが、
百日目の雪の夜に想いを果たせぬまま途中で亡くなります。
手前の池は小町が訪れたとき、自分の姿を
映した「小町姿見の池」、
石橋の袂に見える板囲いは「少将姿見の井戸」で、「墨染井」またの名を
「涙の水」とも呼び、
その奥には少将、小町の供養塔も並んでいます。


通ふ深草百夜の情け 小町恋しい涙の水は 今も湧きます欣浄寺   西条八十