石村亭(潺湲亭)」中門

 谷崎潤一郎の住いした石村亭は、下鴨神社参道の朱鳥居の手前を右に折れ、糺の森を抜けた閑静な場所にあります。
二本の杉丸太で組まれた正門を入ると石畳が続く奥に中門があり、
                  路地の両側には朝鮮李朝の官人の石造が置かれています。                   
 文豪谷崎は大正9年関東大震災にあって関西へ移住し、
ここには昭和24年南禅寺の「潺湲亭(せんかんてい)」から居を移し、31年までの7年間住いしています。
潺湲とはせせらぎを意味しこの屋敷は「後の潺湲亭」と呼ばれていましたが、
現所有者日新電機への譲渡に際し、谷崎によって石村亭と名付けられました。
一般公開はされておりません。