紅葉の宝筐院

秋の午後、名残の紅葉を訪ねて奥嵯峨をめぐりました。
清凉寺の隣にある宝筐院は、境内に入ると色鮮やかな紅葉が庭一面を覆っていました。

庭の奥には南朝の忠臣楠木正行の首塚と、北朝方の足利2代将軍義詮の墓が恩讐を彼方にして並んでいます。
正行はここの住職黙庵禅師と親交があり、正行が四条畷で高師直との戦い敗れ、
23歳で自刃すると首はこの地に葬られました。
義詮は敵ながら正行の徳を敬い、義詮の遺言で墓もその隣に設け、
後に義政は義詮の院号に因んで寺名も宝筐院と名付けました。