稲荷駅ランプ小屋

京都〜神戸間に官設の鉄道が設置されたのは明治10年2月、
そして明治12年には大谷まで、さらに翌年には大津まで延伸されました。
しかし、その経路は東山トンネル完成前とあって、京都から南へ稲荷を経由し、
藤森辺りからは今の名神高速道路に沿って山科へ抜けていました。
その当時の面影を残しているのがこのレンガ造りのランプ小屋です。
明治13年に建てられた国鉄最古の建物で、準鉄道記念物に指定されています。
当時の車内は灯油ランプが使われており、それらの油やランプなど鉄道備品の保管庫でした。