眼力社 狐像

熊鷹社から四辻への急坂は、清少納言が初午詣での様子を枕草子にも記しています。
四辻まで来ると視界が広がり、京都市内から洛南一帯が眼下に望めます。

眼力社は眼の病に信仰厚く、狐の口から流れる清水に安らぎを覚えます。
続く御膳谷は稲荷の神々に御神饌を供える場所であり、
その奥には谷を埋め尽くすばかりにお塚群が並んでいます。

お塚信仰は明治以降に始まり、信者がそれぞれに自分の願いを込めて、
「何々稲荷大神」と名を冠して奉納したもので、今では全山で約1万基を数えます。

                御膳谷 お塚群