月心寺 百歳堂

逢坂の関の西山裾、国道1号線沿いにささやかな尼寺月心寺があります。
画家橋本関雪の屋敷跡で名水走り井があり、
紅葉の後ろに見える百歳堂には小町100歳の木像が祀られています。

逢坂の関を大津側に越えると関寺と呼ばれる長安寺があります。
謡曲「関寺小町」では、この辺りに小さな庵を結び、年老いて侘び住まいする小町の元へ、
ある七夕の夜関寺の僧が稚児を連れて訪ねてきて、和歌の道について教えを乞います。

そして誘われるままに、小町はその夜寺での織女の祭に出向きます。
華やかな昔を思い出し、童女達に交じってよろめく足腰で舞い踊り、
またさびしく帰って行くのでした。
長安寺には小町供養塔、そして近くの蝉丸神社下社にも小町塚があります。

  長安寺 小町供養塔                  蝉丸神社下社 小町塚