霊鑑寺紅葉

 常は門を閉ざしひっそりとたたずむ尼門跡霊鑑寺は、
毎年春の椿、秋の紅葉の季節に特別公開されます。

承応3年(1654)後水尾天皇の皇女多利宮を開山として創建され、
明治維新まで歴代皇女、皇孫女が入寺され「谷の御所」と呼ばれています。
寺宝として多くの御所人形などが伝えられ、
静かな境内に王朝の雅を感じます。

秋には樹齢350年を超える数本のタカオ楓が庭園を染め、
春には30種を超える各種の椿が咲き、「椿寺」ともいわれています。
特に「日光椿」は樹齢300年を数え、天然記念物に指定されています。

 紅葉に包まれた本堂                  庭園 タカオ楓