永観堂紅葉

岩垣紅葉の名で親しまれている永観堂の正式名称は禅林寺です。
ご本尊阿弥陀如来は、修行中の永観律師を振り返り「永観遅し」と呼びかけられたという
奇瑞のお姿を表し、見返り阿弥陀といわれます。

池のほとりには 「秋を三人椎の実なげし鯉やいづこ池の朝かぜ手と手つめたき」
と刻まれた与謝野晶子の歌碑があります。
明治33年11月、妻を持つ鉄幹と鳳晶子、山川登美子がここを訪れています。
やがて登美子は鉄幹を慕いつつも親が定めた山川家へ嫁ぎ、その後鉄幹は妻と別れて晶子と結ばれます。
3人それぞれが複雑な思いを持ち、眺めたであろう紅葉に乙女心がしのばれます。

   永観堂庭園                      与謝野晶子歌碑