皇服茶授与

 平安時代京都の町に悪疫が流行したとき、
空也上人は自ら刻んだ十一面観音像を車に乗せて市中を廻り
茶を点てて小梅と結び昆布を入れ、
仏前に献じて後、それを病人に与え病を鎮めたといいます。

六波羅蜜寺の開かれた年の正月元日、村上天皇は
この縁起の良いお茶を飲まれたことから、皇服茶と名付けられ、
後に大きな福を招く大福茶とも呼ばれるようになりました。

お茶に入っている小梅の種は財布に入れておくと金運を招きます。
京都では一般家庭でも、お正月には大福茶を飲む風習が今も伝えられています。
今年は何か佳ことに恵まれそうな気分に満たされた初詣でした。


        

 皇服茶                         皇服茶立札