お塔婆 は線香の煙で清め、樒の水を
かけて回向します

伏見六地蔵 大善寺

 夏休みも終わりに近づく8月22,23日、京都では六地蔵めぐりが行われます。

平安朝初期の公卿小野篁は、48歳の時大病に罹り、
仮死状態のまま地獄の世界に導かれます。
そこには恐ろしい地獄の猛火の中で、獄卒に痛めつけられて苦しむ衆生に、
救いの手を差しのべる地蔵菩薩の姿がありました。

地蔵菩薩から「汝娑婆に帰らば、人々に地獄の恐ろしさを伝え、我地蔵に帰依せしめよ」
と教えられた篁は再びこの世に戻ってきます。
篁は地蔵菩薩のご利益を広めるべく、1本の桜の木から六体の地蔵菩薩を刻みこの地に安置しました。

伏見大善寺は六地蔵発祥の地であり、ここのお地蔵さまは重要文化財に指定されています。



     重要文化財  地蔵菩薩                        地蔵菩薩塔婆の水回向