桂 地蔵寺

 阪急桂駅の東、昔の丹波、山陰街道に面し、古い家並みの中に桂地蔵寺があります。

地蔵寺の名前のように、六地蔵めぐりのお寺の内で唯一地蔵菩薩を本尊としており、
寄せ木造り半丈六像は、六地蔵像中最も大きなお地蔵様です。

本堂の中には六道図が架けられていました。
六道とは天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の死後さまよえる六種の世界を表し、
六地蔵がそれぞれの道に立って衆生を救います。

左の掛け軸は善の世界で仏が表わされ、
右の掛け軸には悪の地獄の様が描かれています。

特に地獄にあって、衆生を救うのが地蔵菩薩であり、
あの恐ろしい閻魔大王は地蔵の化身で同一体であるとされています。

                         桂地蔵 本堂                           本堂の六道絵