鞍馬口 上善寺

 地下鉄鞍馬口駅から少し東に入った町の中に上善寺はあります。
昔は鞍馬への街道入口に位置していたのですが、
今ではここから鞍馬へはどう行けばよいのか殆ど分からないでしょう。

この地蔵菩薩は元洛北の深泥池のほとりに祀られていましたが、
明治元年(1868)の神仏分離令によって当寺に移されました。
そこで鞍馬口地蔵、深泥池地蔵とも呼ばれ、
また六地蔵の中で一番お姉さんにあたるとされ姉子地蔵とも言います。

各お寺には6色の幡が、鯉のぼりの吹流しのようにロープに懸けられています。
6か所のお寺で受けた6色の幡を持ち帰り、
玄関口に吊って疫病退散・家内安全を祈願し、
翌年には最初にお参りしたお寺でこのように結んで幡を返納し、
また新しいものを求めます。

  深泥池地蔵                          返納された魔よけの幡