四ノ宮 徳林庵

 最後は東海道の入り口、山科の旧三条通り四ノ宮にある徳林庵です。
8月22・23日地蔵めぐりの日は、
旧三条通り山科駅前から徳林庵まで他では見られなかった縁日で賑わい、
地蔵信仰が地元に人々の心の中に今も生きていることを感じます。

お堂の裏には可愛い6体のわらべ地蔵があります。
これらの地蔵に1文ずつの銭を供養する風習から、
三途の川の渡し賃が6文銭として死者のお棺に納められるようになったそうです。

子供の頃、数珠回し、盆踊り、ふごおろし、くじ引きなど楽しかった地蔵盆の思い出とともに、
幻灯機で見た地獄の恐ろしさは今も鮮烈に記憶に残っています。

今日の六地蔵めぐりは約50q、6時間かけてバスで回りましたが、
昔の人には早朝から徒歩で丸1日かけての厳しい行程でした。

 四ノ宮地蔵                                わらべ六地蔵