牛若丸誕生の井　

　牛若丸誕生から、奥州旅立ちまでの京都に残る義経伝説の地を訪ねました。

京都の北、大徳寺の裏に牛若丸町という地名が残されています。
昔、源義朝の愛人常盤御前が住まいした弁宮小御所があり、
ここで牛若丸は生まれました。

畑の中に小さな木立に囲まれて「牛若丸誕生の井」の石碑があり、
その右奥に見える松の木の根元には、
「牛若丸胞(え)衣(な)塚」と記された小さな自然石が残されています。

また少し離れた民家の前に、「義経産湯の井遺跡」と刻まれた別の遺跡もあります。
常盤御前は、近くの光念寺の「腹帯地蔵」や常徳寺の「地蔵尊」にお参りし、
牛若丸の安産を祈願したと伝えられています。
このような素朴な史跡に、幼い牛若丸の姿がしのばれます。


　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　源義経　産湯井の遺跡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光念寺　腹帯地蔵