首途(かどで)八幡宮 義経奥州首途の碑 

西陣の古い家並みの中にこんもりとした木立に包まれた丘があり、
26歳を迎えた牛若丸が源氏再興と平家打倒を祈願して
奥州へ旅立った首途八幡宮があります。

この辺りに金売吉次の屋敷がありました。
吉次は京の商品や情報を仕入れて奥州藤原氏の許へ運び、
奥州から砂金を持ち帰る商人でした。
吉次に勧められた牛若丸は源氏再興のため奥州へ下り藤原秀衝を頼ることを決意します。

東山馬町の東にある三嶋神社には、牛若丸が参籠した折、
一人の翁が現れ「汝奥州へ下るべし」とのお告げを受け、
夢から覚めるとそこに遥向石が残されていたとの言い伝えがあります。

この旅立ちが平家を滅亡に追い込み、さらには義経の人生をも波乱に導くことになるのでした。

                       首途八幡宮                           三嶋神社   遥向石