大皇器地祖神社(おおきみきじそじんじゃ)
金龍寺の隣には惟喬親王を祀る大皇器地祖神社があります。
境内の龍を思わせるような太い杉の古木には、
まさに木地師の里を象徴する深い歴史が感じられます。
君ヶ畑の大皇器地祖神社と蛭谷の筒井神社は、
全国の木地師を氏子として登録し、保護してきました。
彼らは一定の地に住まいしても、20〜30年で周辺の木を切り尽くすと次の場所へ移って行きます。
その時「全国の山の8合目以上への立ち入りと、原木の伐採は自由という許可証」、
「各地の関所を通過する往来許可証」が特権として氏子に与えられました。
しかし、これらの特権も明治以降は廃止され、木地師は定住するか廃業してゆきます。
大皇器地祖神社 杉の巨木 拝殿と本殿
大皇器地祖神社 鳥居 この辺りは永源寺茶の産地でもあります