蛭谷町 北野工房

 蛭谷でただ1軒、町から移り住んで、
伝統の木地師の仕事を継ぐ北野工房を訪ねました。
ご主人は仕事の手を止めて、お茶をいただきながらいろいろお話を伺いました。

そして、轆轤を使って仕事の様子も見せていただきました。
工房には沢山のお盆やお椀の粗削りされた材料が積まれていましたが、
それぞれに日付が書かれており、これらは3年ばかり乾燥させて後、
ようやく轆轤を使って製品に仕上げられます。

漆器として名高い会津塗は、元日野の城主蒲生氏郷が会津へ移る時、
日野椀の木地師、塗師を連れていったことに由来します。

東北のこけし人形作りも、江戸時代に木地師が山から下りて、
温泉地に定住したことに始まるといわれています。

                    乾燥中の粗削り機材                          木製品陳列棚

                       

                     木地師の里   蛭谷                             筒井神社