獅子吼の庭 豊丸垣(ほうがんかき)

 昔は天龍寺の塔頭妙智院の所有でしたが、いろいろな変遷を経て
平成14年、140年振りに天龍寺の手の戻り、
宝厳院の庭として一般公開されるようになりました。

獅子吼とは「仏が説法すること」を意味し、木々の間から聞こえる鳥の声、風の音にも心が癒され、
無言の内に仏の世界に導かれる思いです。

紅葉の間に据えられた豊丸垣は、竹の穂先が三角に組まれ、
野趣に富んだ風情が見られます。
豊丸という茶人が考案したもので、豊丸垣と呼ばれています。

苦海三尊石は手前灰色の栗石が苦の海、その向こうの三石が仏の彼岸を表しています。

     

 苦海三尊石                             碧岩         
          

                                          せせらぎ