浮御堂 芭蕉句碑

 近江八景のひとつ「堅田の落雁」で知られる浮御堂は、
比叡山の恵心僧都源信が湖上の安全と 衆生の済度を願い、
自ら一千体の阿弥陀如来を刻み、湖上の御堂に祀ったのが始まりとされます。

 正式名称は臨済宗海門山満月寺と称し、
中国風の白亜の龍宮門をくぐると境内の向こうに琵琶湖が広がります。

湖面に浮かぶ御堂を背にして、芭蕉の「鎖明けて月さし入れよ浮御堂」の句碑があります。
 堂内に月の光を迎え、内部の千体阿弥陀仏がいっそう輝きますようにと詠んでいます。
 もう一句芭蕉の「比良三上雪さし渡せ鷺の橋」の句碑も奥に見えています。

 又湖中には「湖もこの辺にして鳥渡る 虚子」の句碑がありましたが、
昨年7月ボートが接触して水中に没し今は見られません。

 浮御堂 満月寺龍宮門                    浮御堂 内部の千体阿弥陀仏 

          

              浮御堂                       湖中に浮かぶ虚子の句碑 (平成22年写)