退蔵院 余香苑

 塔頭のひとつ退蔵院には、余香苑と元信の庭があります。
余香苑は中根金作により造られた昭和の名園で、
正面3段の滝口から流れ落ちる水がせせらぎとなって池にそそいでいます。
さつき、つつじの刈込は禅寺とは思えぬ優雅な広がりを見せ、
桜、藤、紅葉とともに四季折々の風情が楽しめます。

方丈庭園は、室町後期の画家狩野元信作で名勝史跡に指定されています。
滝口から大海までの流れを白砂で表し、
元信の絵画枯山水の世界を立体的に表現しています。

ここには「瓢箪で鯰を捕らえよ」という禅問答を、
足利義持の命で如拙が描いた国宝[瓢鮎図」があります。
鮎は中国では鯰を意味します。

 元信の庭                            余香苑 陽の庭 枯山水 

          

               退蔵院 方丈                             托鉢僧の網代笠