宇治十帖 紫式部像

源氏物語五十四帖の最後の舞台は宇治十帖です。
光源氏亡き後、息子薫君は宇治に住む光源氏の異母弟八の宮を訪れます。
そこで出会った八の宮の娘、大君(おおいのきみ)へ恋心を抱くのですが、
思いは叶えられぬまま、八の宮の後を追うように大君も続いて亡くなります。

傷心の薫君は、大君の義妹浮舟が大君の姿に生き写しであると聞き、
浮舟に心を惹かれます。
しかし、匂宮からも恋を迫られた浮舟は二人の間に立って悩み、
宇治川へ身を投げる覚悟で姿を隠すのでした。
その後、浮舟は横川の僧に助けられて、密かに仏門に帰依します。

薫君の悲恋物語は橋姫で始まり、夢の浮橋で終わります。
宇治の町のあちこちに、宇治十帖の遺跡が残されています。

平等院は光源氏のモデルとされた源融の別荘のあった場所に建てられています。

            宇治橋から見る宇治川の清流                     宇治十帖 浮舟と匂宮   

           

              宇治十帖 蜻蛉の遺跡                            平等院