函谷鉾 タペストリー

7月17日の山鉾巡行に先立ち、14,15日頃から京町家などの会所に飾られている山鉾の
ご神体や懸装品を見て歩くのも祇園祭の楽しみの一つです。

粽を買って函谷鉾の2階の会所に上がると、
重要文化財に指定されている16世紀末のベルギー製タペストリーが
復元新調品と並んで展示されています。
巡行時には復元品が使用されます。
旧約聖書「アブラハムの子イサクの嫁選び」をテーマに描かれています。
これらベルギー製のタペストリーは、鯉山、鶏鉾、霰天神山、白楽天山にもあります。

その前には、現代の染織作家皆川泰蔵の「モンサンミシェル」「エジプト天空図」の
モダンな前懸、見送りが並んでいます。
愛らしい「嘉多丸」の稚児人形や「弘法大師真筆」を西陣織にした見送などもあります。

函谷鉾の名は、孟嘗君が鶏の鳴き声をまねて夜明けを告げ、函谷関を無事通過したことに由来します。

           巡行用復元新調タペストリー         皆川泰蔵作 前懸「モンサンミッシェル」見送「エジプト天空図」                     

          

稚児人形 嘉多丸 天保10年(1839)作               函谷鉾の巡行