清水寺七不思議

夏の暁天講座が開かれた早朝の静かな清水寺境内を散策しました。
清水寺には七不思議が伝えられていますが、全てを数えると不思議は十余りにも及びます。

五条坂を上りつめると正面が朱塗りの仁王門(重文・室町)です。
仁王門の前の狛犬は、阿吽ではなく両者が口を開いています。不思議のひとつです。

そして、仁王門の南側の柱を通す貫は両端がえぐられています。
カンカン貫と呼ばれ、木口に耳を当てると、
反対の木口から爪で叩く音が電話のように聞こえます。

石段の左手前の善光寺堂に首振り地蔵があります。
首が360度自由に回り、恋しい人の方角へ首を向けて願をかけると恋は成就します。

石段の右手奥には、江戸時代の画家岸駒が虎を描いた石燈籠があります。
今は苔蒸して判別しにくくなりましたが「八方にらみの虎」といわれ、
どこから見ても虎は正面を向いて見えます。

両方口を開いている狛犬                        仁王門 カンカン貫

           

首振り地蔵                         岸駒の「八方にらみの虎」