御香宮 本殿

大手筋通りの朱色の大鳥居をくぐると、
神功皇后、仲哀、応神天皇を主祭神とする御香宮があります。

歴史は古く、初めは御諸(みもろ)神社と呼ばれていましたが、
貞観4年(862)境内から香りのよい清水が湧き出し、清和天皇から御香宮の名を賜りました。
伏見九郷を氏子とし、安産の守り神としても信仰を集めています。

本殿は徳川家康によって慶長10年(1605)に再建され、
重要文化財に指定されています。
建物内部には極彩色の豪華な彫刻が施されています。

幕末の戊辰戦争ではここに薩摩軍ら官軍の屯所が置かれました。
大手筋を隔てて200m南にある伏見奉行所には、
会津藩、新撰組ら幕府軍が陣を構え激しい戦闘が繰り広げられました。

今も境内には鳥羽伏見の戦いを語る「伏見戦跡の碑」が残されています。
また日露戦争の記念碑と乃木大将の歌碑もあります。

大手筋に立つ大鳥居                   御香水 伏見七名水のひとつ

        

  
 明治維新 伏見の戦跡碑             乃木将軍歌碑と奥に日露戦争記念碑