御香宮 表門

御香宮と伏見城のつながりは深く、秀吉が伏見城を築いた時、
城の鬼門除けとして御香宮は勧請されました。

表門(重文)は、元和8年(1622)水戸藩祖徳川頼房が寄進した
元伏見城の大手門です。
蟇股の彫刻は中国の24孝を表し、
右から楊香、郭巨、唐夫人、孟宗が彫られています。

拝殿は寛永2年(1625)紀州藩祖徳川頼宣の寄進と伝えられ、
伏見城の車寄せを移したともの言われたこともありました。
建物の中央が通路となる割拝殿で、正面には秀吉の五三の桐の紋があります。

徳川家三親藩の尾張、紀州、水戸各藩祖、
それに千姫も全て伏見で生まれ、御香宮が産土神になります。

表門を入ってすぐ右にある天満宮は、元前田利家邸に祭られていたものです。
その他、境内参道の左右には伏見城から発掘された巨石が並んでいます。
よく見ると、各石にはそれを寄進した大名の家紋が彫り込まれています。


蟇股 郭巨の彫刻                           拝殿

         


 前田利家邸から伝わる天満宮                    伏見城の家紋石