御香宮 祭礼

金木犀の香り漂う10月の上旬9日間行われる祭礼は、
伏見祭りともいわれる洛南随一の大祭です。

初日と宵宮には各町内から繰り出す花笠で賑わいます。
花傘は室町時代の風流花傘に始まり、600年の伝統があります。

祭りの期間中は、能舞台でいろいろな催しが行われ、
参道は多くの露店で賑わいます。

神幸祭当日は、雌雄の大獅子を先頭に神輿、武者行列、稚児行列と続きます。
3基に分かれて氏子地区を廻った神輿は夜に帰還し、
祭りムードは最高潮を迎えます。

祭りの時にのみ公開される千姫寄進の神輿は、
重量約2トン余りあって日本一の重さを誇ります。
昭和36年まで巡行に参加していましたが、今は重すぎて担ぎ手もなく、
新調された3基の神輿が祭りに参加します。

昭和20年代の頃は、パチンコ台が並び、サーカス小屋から
ジンタが流れていたことなども思い出されます。

 千姫寄進の神輿                          表門出発   

            

武者行列                            境内の露店