全国の郷土玩具 午  

午年のお正月を迎え、
我が家の郷土玩具の中から馬を並べてみました。
郷土玩具十二支の中では馬が一番多く、
日本在来の馬の産地、東北、中部、四国、九州地方には、
人々の生活に溶け込んだ馬の姿が、玩具として今に伝えられています。

木彫りや土の馬、軽やかな藁や檜の皮、竹で作られた馬、紙張り子までいろいろあります。
その姿も祭礼に用いられた華麗な神馬や戦勝を祈る軍馬、
子供の玩具、土鈴、はにわ、絵馬と多彩です。
わら駒は農神の乗り物として、豊作を祈願しました。

甲斐の国は昔から馬の産地です。
平家物語宇治川の合戦で
梶原源太景季が佐々木四郎高綱と先陣を争った名馬「する墨」は
甲斐駒であったと地元では伝えられ、
郷土玩具に「甲斐のわら駒」としてその姿を残しています。

しかし「する墨」の伝説は日本各地にも伝えられています。
各地の郷土玩具に京都の伝説が結びつくのも興味深いことです。


 わら 檜 竹作りの馬達                         九州の馬達  

          

甲斐のわら駒                            宇治川 先陣争いの地