東北 日本三大駒

左1対は「三春駒(福島)」、中は「八幡駒(青森)」、右は「木下駒(宮城)」これらを三大駒といいます。
それぞれの地が馬の産地であり、馬主は馬を市へ出すとき馬の無事を祈り、
別れる愛馬への形見としてこれらの木駒を持ち帰ったといわれます。

延暦14年(795)坂上田村麻呂の蝦夷東征にあたり、
清水寺の開祖延鎮上人は、5体の仏像を刻んだ余材で、
鞍馬100体を作り戦勝のお守りとして将軍田村麻呂に贈りました。

苦戦を強いられた戦場に鞍馬100頭が突如現れ、官軍を勝利に導きます。
翌日戦い終わった戦場に1頭の木馬がたたずんでいるのを近在の杵阿弥が見つけ、
延鎮上人の木馬であると思い、
彼は行方の分からない残りの99頭を刻んで補いました。
やがてその1頭も姿を消しましたが、残る99頭の流れが「三春の黒駒」として今も伝えられています。

東北の民芸品には木地師の伝えた各種「こけしや」、
首振り張り子の牛「赤べこ」などもあります。

 清水寺 右端 田村堂(田村麻呂を祀る)                 チャグチャグ馬っこ(岩手)  

          

              東北こけし                             福島 あかべこ