土佐 出世駒

土佐といえば山内一豊24万石の城下町、そこに伝わるのが「出世駒」です。
一豊は織田家に仕え始めたころ、東国から安土に売りに来た名馬を欲しく思うのですが、
貧しい生活でとても手が出せませんでした。
それを聞いた妻千代は、
嫁いできたとき父から貰ったへそくり10両を出してその馬を購入します。

天正9年(1581)2月京都御所で行われた天覧馬揃で、
その馬は信長の目にとまり、一豊は1000石に加増されます。
これが糸口となって後に土佐24万石の大名へと進む、
めでたい「出世駒」です。

「坊さんかんざし」は、幕末の頃竹林寺の僧純信が、鋳掛屋の娘お馬にほれ込み、
はりまや橋の近くでかんざしを買い与えたという逸話に基づく、
可愛らしい紙の首振り人形です。

土佐は古来和船捕鯨の祖といわれ、漁師たちは鯨を追って遠海へ出かけます。
久しぶりに帰る故郷妻子への土産として、
船中で漁師たちが手作りしたのがこの鯨船の玩具です。



  京都御所 馬揃えの場所                     土佐の郷土玩具 
             

 坊さんかんざし                                     鯨車