琵琶湖周航の唄

新旭水鳥観察センターの水辺には、
葦の向こうにオオバンの群れが湖面をうずめて、波に漂っています。
のどかな琵琶湖の彼方に、雪をいただいた伊吹が雄大な姿を見せています。

ここからすぐ近くの今津港には、琵琶湖周航の歌碑があり、周航の歌記念館もあります。
「われは湖の子さすらひの 旅にしあればしみじみと 
      昇る狭霧やさざなみの 志賀の都よいざさらば」

大正6年6月27日、旧制三高ボート部のクルーは、琵琶湖一周の途中今津に泊まり、
その夜部員の小口一郎が即興で琵琶湖の風情を詩に書きました。
「ひつじ草」のメロデーにのせて皆が歌い、その後三高寮歌として学生に歌い継がれます。
さらに加藤登紀子によって、今も広く愛唱されている「琵琶湖周航の歌」誕生の地です。
 

琵琶湖周航歌碑                            伊吹遠望

                 

群れ遊ぶ水鳥                             湖岸の水鳥