壬生寺の節分

節分を迎えると、壬生寺では狂言「節分」が演じられます。
物語は節分の鬼が姿を変えて後家さんに近づき、
打ち出の小槌から次々に着物や宝物を出して誘惑します。
しかし、後家は鬼の正体を見破り、豆を撒いて追い払うというユーモラスな無言劇です。
鬼が消えると、着物や宝物も消えますが、マメでこつこつ働くことの大切さを教えています。

境内に姿を見せる赤鬼や舞妓は節分の「お化け」です。
昔から節分の日には、鬼に見つからないよう姿を変えて社寺に詣でました。
今ではこの風習が花街にだけ残され、節分には芸者さんらの仮装した姿が見られます。
この日は特別企画で、赤鬼、舞妓、それに新撰組隊員に扮したお化けの姿も見られました。

露店で売られている素焼きの皿「ほうらく」は、家族の名前、年齢、性別を書いて奉納します。
春の狂言のとき、演目「ほうらく割り」でほうらくは割られ、厄除けのお守りとなります。

壬生狂言の舞台                           境内の露店 

          

ほうらく売り                            狂言を待つ人々