北白川 身代り不動

道は白川の流れに沿って山路に向かいます。
とはいえ今は比叡山ドライブウェイに続くバス道です。

白川は白川石の産地として知られ、今も石燈籠や手水鉢を造る石材店が見られます。
また明治の頃までは白川に38の水車が廻り、
疏水の完成によって電気が送られるまでは、この山峡の水車が
白川工業地帯としての役割を果たしていたそうです。

やがて白川に架かる小さな橋の向こうに身代わり不動尊堂が見えてきます。
寛政4年(1792)悪疫平癒を祈願し、
宗鏡法師が地元の村人の寄進を集めて創建したといわれます。
この修験宗身代わり不動堂の他に、真言宗醍醐派の不動院も北白川ラジウム温泉の奥にあります。

更に進むと滋賀県との県境を越え、新道との分かれ道に出ます。、
旧道の山中町に入る手前で、白川に沿って小道を少し下ると重ね石があり、
ここにも4体の地蔵が道祖神として岩に刻まれています。
今は通る人とてないこの小道が昔の街道なのです。

                 修験宗不動尊                     懸崖に建つ真言宗不動院                  

            

山中町 重ね石石仏                         山中町 旧道の家並み