山中町 西教寺阿弥陀座像

志賀越えの道は、坂本の港で荷揚げされた物資を京へ運ぶ近道であり、
室町から江戸時代にかけてもっとも主要な道として、
旅人や牛馬で大変賑わったといいます。

丁度近江との中ほどにあるのが山中町です。
その名前のように静かな山中の風情ある家並みが続きます。

そして町の中ほどに西教寺があり、門前に像高1.4m、花崗岩に彫り出された
鎌倉末期の阿弥陀如来像が重厚な面持ちで置かれています。
地元ではお薬師さんとして親しまれており、
北白川と志賀の二つの石仏の間にあって、一里塚の役目を果たしています。

昔ここは旅籠町として茶店もあり、袖解餅が売られていました。
戦国時代山中は土豪磯谷氏が支配し、磯谷氏の菩提寺極楽寺もあります。

町並みを抜けると、バスの新道と交差した所に志賀峠へ1.5kmと書かれた標識があります。
整備された古道が見えているのですが、途中で廃道に近い状況になっているようです。

 石像 阿弥陀如来                      山中町 西教寺山門

             

 山中町 極楽寺                        左 志賀峠への分かれ道