千本釈迦堂 阿亀(おかめ)桜

千本釈迦堂も私のホームページでは2回目の訪問となり、
前回は本堂建立に伴う下記のようなおかめ伝説を紹介いたしました。

鎌倉時代の中頃、本堂の建立をまかされた大工の棟梁長井高次は、
寄進された四本柱の内の一本を、誤って短く切り落としてしまいました。
苦悩する夫に、妻おかめは他の柱も揃えて短く切り、
その上に斗栱(ときょう)と呼ぶ木組を載せることを提案し、本堂は無事に完成しました。
しかし、おかめはこのことが漏れ、夫の名声に傷がつくことを恐れて自ら命を絶ちました。

地面に届くばかりに枝垂れ咲く阿亀桜の豊麗な姿に、ふくよかなおかめの顔がしのばれます。
このようにして出来上がった本堂は、応仁の乱にも焼け残り、
今京都市街にあって最古の木造建造物として国宝に指定されています。

  おかめの像と桜                         おかめの像と右奥おかめ塚 

             

本堂(国宝)                                  境内入口の桜