宵山 鯉山のベルギー製タペストリーと鯉

「鉾の燈のもとに来て聞く囃子かな」浴衣姿で廻る鉾町の宵山には、京ならではの風情が感じられます。
各町内で飾られる山や鉾の飾りつけと子どもたちがお守りを売る歌声、それに屏風祭りといわれ、
各家に古くから伝わる屏風を見て廻ることなど興趣は尽きません。

後ろに掛けられている織物は16世紀にベルギーで織られ、17世紀頃日本に伝えられました。
ローマ史話が画かれたタペストリーは、鶏鉾の見送りとともに重要文化財に指定されています。
鯉山は鯉の滝登りの伝説「登竜門」を表し、鯉の彫刻は左甚五郎の作と伝えられています。