常照皇寺 九重の桜

峰定寺から京北町へ入ると、南北朝の頃、北朝初代の光厳法皇が開かれた
臨在宗天龍寺派の禅寺常照皇寺があります。
光厳法皇は夢窓国師に帰依され、晩年をこの地で静かに過ごし崩御されました。

境内には法皇をお慰めするために、皇弟光明天皇によって植えられたという「九重の桜」が、
樹齢600余年を経て天然記念物の老桜となって残されています。
また、後水尾天皇が命名された「御車返しの桜」は一枝に一重と八重の花が咲きます。
岩倉具視が御所の左近の桜を株分けしたという「左近の桜」もある桜の名所です。

方丈庭園を覆うように彩る秋の紅葉もお勧めです。

ここ山国は平安京の昔から御所との関係が深く、
幕末山国の農民は官軍に加わり、戊辰戦争を戦います。
その時の様子は、今も時代祭りの先頭を行く山国勤皇隊として伝えられています。

 方丈と 御車返しの桜                              本堂       

            

 方丈庭園                                欄間の十六羅漢像