黒田節誕生の地 (桃山福島太夫)

伏見城下には、大名屋敷の名前が今も町名となって残されています。
最近そのゆかりの地に駒札と石碑が2ヶ所に建てられました。
早速その地を訪ね、往時の大名の姿をしのんできました。

最初大手筋通りに面して、御香宮の石垣の前に見えるのが、
「黒田節誕生の地」の駒札です。

黒田家の家臣母里田兵衛は、黒田長政の用事で福島正則の屋敷を訪れます。
正則は酒豪で知られた太兵衛に酒を勧めるのですが、
主人から使いの途中での酒は禁じられており辞退いたします。
しかし、正則は執拗に呑ませようとして
この大杯を呑み干せば望みの品を与えると約束します。
断り切れず覚悟を決めた太兵衛は、見事大杯に注がれた酒を呑み干し
名槍「日本号」を持ち帰りました。

この槍は正親町天皇から秀吉を経て正則に伝わったもので、
この逸話が今も黒田節として歌われています。
正則の屋敷は、桃山高校の北、桃山福島太夫にありました。


     黒田節 博多人形                            御香宮 拝殿    

             

福島太夫の名を残す 福島児童公園                      町名「福島太夫」の辺り