足利尊氏の宝筐院塔

等持院は足利歴代将軍の菩提寺です。
紅葉に囲まれた庭園に足利尊氏の宝筐院塔の墓石があり、
延文3年(1358)4月と没年が刻まれています。
足利将軍歴代供養塔である十三重の石塔もあります。

方丈の入り口には、元天龍寺管長関牧翁の
雄渾な筆になる達磨大師の衝立があります。

その奥の霊光殿には、達磨大師、地蔵菩薩、夢窓国師像を正面に、
足利将軍15代の内義量、義栄を除く13体の木像が祀られ、
足利氏の歴史を身近に感じます。

幕末には尊壌過激派による、足利3代将軍(尊氏、義詮、義満)梟首事件が起こり、
これらの将軍の首がここから引き抜かれて
三条大橋の河原にに晒されるということもありました。

日本映画の父といわれたマキノ省三は、
大正10年にこの境内に「等持院撮影所」を建てました。
俳優津川雅彦氏の祖父にあたるマキノ省三氏の銅像が境内に建てられています。

足利将軍 歴代供養塔                      正面奥 霊光殿 

              

方丈 関牧翁筆「達磨衝立図」                      マキノ省三銅像