法輪寺 羊像

 日本古来の十二支に数えられ親しまれている羊ですが、
京都の社寺にその姿を探すと意外に見当たりません。

 羊はメソポタニアで紀元前七千〜六千年前、既に飼育されていたようです。
日本には推古天皇の飛鳥時代に羊2頭が百済から来ております。
その後嵯峨天皇のとき、また江戸時代にも羊の記録はありますが、
仏教国である日本では肉食を避け、羊が飼育されることはありませんでした。
一般の日本人が羊を見たのは、明治になって牧羊が始まってからのことでしょう。

十三詣りでおなじみの嵐山法輪寺には、
ご本尊の虚空蔵菩薩のお使いが羊ということで、
古いものではありませんが羊の銅像が置かれています。

虚空蔵菩薩は丑、寅歳生まれの人の守り本尊ということで、
本堂の前には狛牛、狛虎も並んでいます。

             

 法輪寺 本堂                                狛寅     

             

 駒丑                                  境内から比叡 山、双ケ丘を望む