野仏庵 狛羊
宮本武蔵の吉岡一門との決闘で知られる一乗寺下り松から、
山手に少し歩むと詩仙堂を越えてすぐ左手に野仏庵があります。
草庵を思わせる閑静な茅葺の門の前に、狛犬のような2頭の羊が置かれています。
野仏庵は湯豆腐料理で知られる順正の創始者上田堪庵により設立された寺院です。
中国では狛犬同様、2頭の羊の石像が門前などに並ぶ姿がよく見られとのことで、
古美術収集家でもあった堪庵がそれに準じて置いたものらしく、特に説明は書かれておりません。
この正門は、幕末西園寺公望が新撰組に追われて京を離れ、
丹波須知に隠れ住んだときの屋敷から、茶室陶庵席とともに移したものです。
その他上田秋成ゆかりの茶室雨月庵もあります。
隣には野仏庵が管理する不動堂があり、降魔不動明王が祀られています。
向かいの八大神社には決闘に向かう武蔵の像があります。
門前の狛羊 一乗寺降魔不動明王
八大神社 宮本武蔵像 一乗寺下り松 武蔵決闘の碑
松は枯れて今植え替え中です