真野川堤の桜

琵琶湖大橋西詰の少し北、湖の一番狭くなったところへ
真野川が流れ込んでいます。
この堤の桜並木も美しく、桜の花びら川面を埋め尽くす風情も一入です。

真野の入江といえば歌枕でも知られ、平安時代源俊頼は金葉集に
「うずら鳴く真野の入江の浜風に 尾花波よる秋の夕暮」 と詠んでいます。
歌枕とは和歌に詠みこまれる名所のことで、
近江には鳰の海、比良の山、比叡の山など200余りの歌枕があります。

直ぐ西に連なる比良連峰は、近江八景の一つ「比良の暮雪」として知られています。
比良の雪が消えるとようやく湖畔に春が訪れます。

真野浜は「日本の水泳場88選」にも選ばれ、
風光明媚な遠浅の水泳場として夏にはにぎわいます。 
松原の中には虚子の「このあたり真野の入江や藻刈舟」の句碑もあります。

真野川の桜                          真野川 鷺と桜 

          

真野浜と比良連峰                         虚子の句碑