今宮神社

正暦5年(994)都に疫病が流行した時、
船岡山に2基の神輿を祀り御霊会が行われました。、
長保3年(1001)にはこの地に社殿が建てられ、西陣一帯を氏子とする今宮神社となります。

4月に行われる「やすらい祭り」は京都3奇祭の一つ数えられ、
花の飛び交う季節に疫神が病を流行らせるとして、
花笠や赤毛、黒毛の鬼たちが舞い踊り疫神を鎮めます。

西陣の八百屋の娘として生まれた「お玉」は、
公卿家鷹司孝子が、家光の側室お万の方として江戸への下向に同行し、
彼女もまた家光に見初められ5代将軍綱吉の母桂昌院となりました。

ここから「玉の輿に乗る」という言葉が生まれ、
神社には良縁を結ぶ玉の輿のお守りがあります。
桂昌院は元禄7年(1694)に、今宮神社の社殿と100石の社領を寄進しています。

境内の織姫社は西陣織の関係者により創建され、織物の祖神を祀ります。
「阿保かしさん」と呼ばれるこの石は
持ち上げて軽く感じると願いごとが叶うといわれます。
宗像社には、弁天様のお使いとして社殿の台石に鯰の彫り物があります。

     桂昌院レリーフ                       織姫社                     

             

          阿保賢さん                             宗像社 鯰の彫刻