長楽寺(東寺)

 山門をくぐると静かな紅葉につつまれた参道が続きます。
 湖南三山はいずれも秋は紅葉の名所として知られていますが、
訪れる人もまばらな初夏の青紅葉の風情は、一層心の安らぎを覚えます。

 奈良時代 聖武天皇は大仏建立のため一時都を奈良から信楽に移されました。
 そして、良弁に命じ信楽宮の鬼門の守りとして、七堂伽藍二四坊からなるこのお寺が建立されます。
その時生まれた聖武天皇の皇女のお守りとして、
行基に刻ませた子安地蔵尊を本尊とし、
皇女の長寿を願って名前も長寿寺としました。

 本堂は藤原期の面影を残す鎌倉時代の建築で国宝に指定されています。
 境内の弁天堂と白山神社の拝殿はいずれも室町期の建物で重要文化財です。
 阿弥陀堂には、藤原時代に造られた
寄木造の像高3mもある丈六阿弥陀如来(重文)が祀られています。

参道                                 本堂 国宝

          

弁天堂 重文                          白山神社 拝殿 重文