常楽寺(西寺)

 湖南三山はいずれも奈良時代に創建された天台宗の寺院で
本堂はすべて国宝に指定されています。

 常楽寺は奈良時代に元明天皇の勅願により建立さ、
良弁が開いた阿星寺五千坊の中心寺院として栄えました。
長寿寺の東寺に対し、常楽寺は西寺と呼ばれ両寺共に阿星山の山号を有します。

 本堂は南北朝時代の再建になる檜皮葺、入母屋造りの建築で国宝に指定されています。
 本堂の中には檜造りの風神・雷神と二十八部衆(重文)が本尊を囲んで祀られています。
 しかし、その内の3体は昭和の無住時代に盗難にあって姿を消し、
1体のみが戻ってきたという悲しい歴史があります。

 本堂の後ろに見える三重塔は、室町時代の高さ22.5mの国宝建築です。
 常楽寺は近江西国観音霊場第1番札所です。、
裏山には近江33ヶ所に因んで観音石仏があり霊場巡りもできます。

本堂 国宝                               三重塔 国宝

             

三重塔からの遠望                              石燈籠