綾笠鉾 四条笠鉾 

笠鉾は山鉾の原形であり、古来人々は風流傘を囲んで囃し立て、
疫神の退散を祈願しました。
現在も今宮神社のやすらい祭りにその姿が残されています。

やはり元治の大火で両笠鉾とも焼け、明治以来巡行は途絶えていましたが、
綾傘鉾は昭和54年、四条笠鉾は昭和63年に100年余りの歳月を経て復活しました。

下の写真は大原神社にある綾笠鉾の会所の様子です。
正面の掛軸の絵のように昔の綾笠鉾は曳鉾の時代もありました。
綾傘鉾巡行の前の傘にはご神体の鶏と「飛天の図」の垂がり、
後の傘には松と森口華弘の「四季の花」の垂がりが見られます。

四条笠鉾は松と御幣を付け、垂がりは鈴鹿雄次郎の「麗光鳳舞図」です。
両笠鉾とも、花笠の前には棒振り囃子と踊りが先導します。

今休み山である鷹山が復興を目指して準備が進んでおり、巡行復帰が待たれます。

綾笠鉾巡行                     綾笠鉾 赤熊の踊りと棒振り囃子

            

四条笠鉾                  四条笠鉾 ケンケト踊りと棒振り囃子