閑院宮邸

閑院宮邸は御苑の南西角にあって、書院や玄関は明治に建て直されたようですが、
表門などには江戸時代の面影がよく残されています。

閑院宮家は 宝永7年(1710)東山天皇の皇子直仁親王によって創設された四親王家の一つです。
親王家とは 天皇家に後継ぎがなくなったとき、
天皇の皇位を継承できる宮家で、この他伏見宮、有栖川宮、桂宮があります。
第119代光格天皇は、閑院宮から皇位につかれ現在の天皇へと皇統は続いています。

表の庭園は江戸時代中期の遺構をもとにして、池や州浜などに昔の風情をとどめ、
またその奥には明治期の庭園が昨年復元されました。

明治10年閑院宮家が東京に移られた後、
建物は華族会館や裁判所として使われていましたが、
現在は環境省の管理で、御苑の歴史や自然についての資料が無料公開されています。


 閑院宮邸 車寄
書院と庭園

昔の面影を残す池
表門前の百日紅