九条邸

閑院宮邸の東にある九条邸には、
寛政年間(1789~1801)に建てられた拾翠亭と九条池が残されています。

拾翠亭は数寄屋風書院造で茶室として使われ、2階からは正面に東山が望めます。
毎週金曜、土曜は一般公開されています。

九条家、鷹司家も五摂家の一つで、摂政や関白に就くことができた家柄です。
もとの九条家の屋敷は北に広がり、今の2倍の面積がありました。

池に架かる高倉橋の橋脚には、秀吉が架けた三条や五条大橋の橋脚が用いられており、
石柱には天正17年(1589)と刻まれています。

池の中島にある厳島神社には、清盛の母祇園の女御を祀り、
九条家の鎮守として弁財天も祀られています。
その前にある石の鳥居は、唐破風の笠木を付けた珍しい形で、京都3珍鳥居の一つです。
ここの黒木の梅も御苑銘木の一つで、春には重厚な花をつけます。
 
 
九条池と高倉橋
 
拾翠亭
   
 
厳島神社 唐破風の鳥居
黒木の梅